ハートカクテルをご存知? [世間話]
ハートカクテルの単行本第一巻がでたのが1984年のこと。
B5版の堅い表紙のオールカラーの本だった。(もちろん値段も高かった)
週間モーニングに連載されていた。この雑誌ののちょうど中央に、きっかり4ページ。必ず4ページ目にオチ(というと身もふたもないが)があった。最後のページをめくると、毎回「おおー」という感じ。
バブルがはじける前の、ちょっとおしゃれな感じ。それでいて懐かしいような、切ないような、大人のような、少年のような、「ポパイ」や「ホットドッグプレス」で紹介されていた古き良きアメリカのような・・・、まあ一言で言えば素敵な物語が毎回オールカラーの4ページで語られていた。
何より、でてくる人物が、男も女もみんなよい人。ほっとした。
学生だったから、アルバイトして、新しい巻が出るたび買って全巻揃えた。何度も読んだ。
たくさんあったから、置き場に困った。何しろでかくて重いから。
でも、あの大きさが、あの絵と色と物語にはぴったりだった。
結婚して、いよいよそれらの本の置き場がなくなってからは、後で出た文庫版を全部そろえて、時々思い出したように読んだ。今でももちろん本棚に並んでいる。(装丁が素晴らしかった最初の本に比べると残念ながら地味に並んでいる)
作者のわたせせいぞうは、いろいろな場所にイラストを描いている。雑誌の表紙とか、CDのジャケットとか。その絵を見ると、「あのころ」の自分を思い出す。ちょっとした、記憶再生装置といえる。
ちなみに、ハートカクテルはテレビで映像化された。動かない絵だけれど、音楽との組み合わせでおしゃれな番組になっていた。たしかJTの提供で、凄く短い時間の番組だった。(「世界の車窓から」っぽい感じ。)
今でもビデオやDVDで観られるかもしれない。TUTAYAに急ごう。
もひとつちなみに、その時の音楽がCD化されている。当時流行始めたフュージョンだ。
いろいろな方々が音楽を提供していたが、ラテンフュージョンの御大、松岡直也さんのハートカクテルを、今でも時々聴く。
もひとつ×2ちなみに、わたせせいぞうのコミックスは、他にも素晴らしいものがある。
わたせせいぞうさんの公式ページは、こちら!
http://www.apple-farm.co.jp/
わたせせいぞう、懐かしいですねー。「ハートカクテル」流行りましたよね。単行本は買ったことありませんけど。彼は須藤薫の「坂道はパール色」という曲の歌詞を書いてるんですよ。なかなか良い詞です。山下達郎の「君の声に恋してる」のジャケットも担当してましたよね。
by flyingkiwi (2005-07-26 20:21)
あ〜タイトル懐かしくて、思わすクリックしてしまいました。
でも初版の1巻が出たのは84年なんですね、初めて知りました。
私が目にしたにはそれから4年後の88年、高校卒業後の社会人1年生の頃です。
きれいな装丁でした、オールカラーで話がとてもオシャレでいて都会的でかっこよかった
当時はまだ18歳くらい、話の世界にとても憧れました。
私も本棚にあります。
今夜から寝る前に読み返してみます。
by kazu (2005-07-26 22:25)
子供の頃、わたせせいぞうさんのイラストを見る度に「大人」な感じがしていました…今見ても何だか大人っぽい。。オシャレですよね★
by (2005-07-27 01:57)
トイレのない世界、、そんなイメージなんだけど。
違うかな?
by nyan (2005-07-27 11:12)
kazu さん、こんばんは。
私は、あの「色」が好きなんです。
だから、装丁のしっかりした大判の本がいいですよねぇ。
もったいないことをしたなぁ。
by 茅ヶ崎住人R (2005-07-27 22:01)
flyingkiwi さん、こんばんは。
最近でもあの方の絵をあちこちで見ます。
コミックス作家というより、イラストレーターなんでしょうかね。
by 茅ヶ崎住人R (2005-07-27 22:02)
nyanさん、こんばんは。
昔、アイドルはトイレに行かない、っていう話もありましたが
それとは違いますね。
生活感がない、というのは共通しているでしょうけど。
by 茅ヶ崎住人R (2005-07-27 22:03)
aika さん、こんばんは。
登場人物のほとんどが
「大人」なんですよね。
そこが安心感につながるのかなぁ。
by 茅ヶ崎住人R (2005-07-27 22:04)