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柳家花緑は上手い! [落語]

 昨日、新春落語鑑賞会に行きました。藤沢市民会館での毎年恒例の落語会です。
 この会は、基本的には重鎮である柳家小三治師匠の会です。小三治師匠がトリをとり、その他ゲストが登場します。といっても、もちろん一門の若手中心ですが。
 まずは、柳家初花。華緑師匠のお弟子さんで「しょっぱな」さんと読むそうです。亡き大師匠「小さん」がつけた名だとか。演目は「牛ほめ」。有名な「与太郎話」です。でも、おもしろくないのです。なぜでしょう。いつも落語会に行くたびに思うのです。なぜ、前座さんの話はおもしろくないのでしょうか?華がない、とでもいうのでしょうか?途中で、「おじさん」と「おとっつぁん」を間違えたまま演じてました。現在二つ目昇進直後。しょうがないけれど。いつか、おもしろくなるのかな??
 次は柳家禽太夫師匠。真打です。「くしゃみ講釈」。この方の噺は初めて聴きましたが、おもしろかったです。上手いと思いました。やはり真打ですね。歯切れがよいと思います。
 と思ったら、次の花緑師匠。上手い。やはり血筋なのかな?人間国宝の孫だもの。どこか違うとしても文句はないです。「ちりとてちん」。枕もおもしろいし、歯切れも良い。何より、あの演技力。腐った豆腐のにおいが客席まで臭ってきそうな感じ。まだ三十そこそこなのにあの演技力はすごい。別の噺も聴きたい、そう思える高座でした。しかし、ここでまた考えます。この方や小朝さんたちと前座さんたちとの違いは結局は何なのでしょうね?謎は残ります。
 中入り後は三遊亭小円歌さんの三味線漫談。さすが、年季の入った芸です。お正月らしく踊りも。
 トリは、小三治師匠。「甲府ぃ」。例によって長い枕(世間話)のあとは、人情噺でした。たしか去年は「うどん屋」だったかな?あちらの方が笑えました。でも、正月そうそう「とても善い人間」の噺を聴くのはよいものです。帰り道に「こうふぃ、お参り、願ほどき・・・」というサゲが頭の中を何周もしていました。幸せな気分でした。


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コメント 4

みやほん

Rさん コメントありがとうございました。遊びに来ちゃいました。花禄師匠は独演会にいったことがありますが、まだ荒削りながら華と勢いがある噺家さんですね。小三治師匠のお弟子では、二つ目ですが三三(さんざ)に注目しています。ちょっと将来が楽しみな人ですよ。それでは。
by みやほん (2005-01-24 00:39) 

茅ヶ崎住人R

コメントありがとうございます。三三さんは知りませんでした。是非聴きたいなと思います。小三治師匠の枕は、新札のことでした。それに関連して福沢諭吉を少々。さすがです。それと、噺が終わって緞帳が下りるまでの、お客への挨拶(お辞儀)の様子が、なんとも言えず好きです。
by 茅ヶ崎住人R (2005-01-25 21:07) 

yossii

初めまして。今日小三治師匠の独演会を聴いてきました。前座に上がった三三さんはなかなかの出来でした(素人目ですが)。この日も小三治師匠の「甲府ぃ」を聴くことができて、噺の流れは文句無しでした。

まだまだ落語初心者なのでよく分からない(言い回しとか)点もありましたが、楽しい一日を過ごすことができました。
by yossii (2005-03-19 02:28) 

茅ヶ崎住人R

yossiiさん、いらっしゃいませ。
小三治師匠の「こうふぃ、お参り、願ほどき・・・」を聴くことができたのですね。
うらやましい。また聴きたいです。
三三さんの噺は聴いたことがないので、巡り会いたいものだと思うのですが。
近々また独演会に行くつもりで計画中です。
by 茅ヶ崎住人R (2005-03-19 13:29) 

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